「朴恒緒マジック」が続いている。朴恒緒（パク・ハンソ）監督（５９）が率いるベトナムサッカーＵ－２３（２３歳以下）代表は２３日（日本時間）、２０１８ジャカルタ・パレンバン・アジア競技大会の決勝トーナメント１回戦でバーレーンを１－０で退けた。前半４２分にバーレーンのサナド・アフメドがレッドカードを受けて退場となり、ベトナムは数的優位に立った。ベトナムは０－０の後半４３分、ウンウイェン・コン・プオンが劇的なゴールを決めて勝利した。

ベトナムはパキスタン、ネパール、日本を連破し、Ｄ組１位（３勝）でグループリーグを通過した。その勢いを継続してＥ組３位で決勝トーナメントに進出したバーレーンも降した。

ベトナムは２０１０年と２０１４年のベスト１６強を越え、アジア競技大会の歴代最高成績となった。昨年１０月にベトナム代表を引き受けた朴監督は１月、アジアＵ－２３チャンピオンシップで準優勝に導いたのに続き、またも「朴恒緒マジック」を見せている。

朴監督はベトナムの選手と親子のように接する「パパ・リーダーシップ」を発揮している。ベトナムメディアは「朴恒緒マジック」として特筆大書し、ベトナム国民はＳＮＳに「朴恒緒監督がベトナムに帰化することを望む」というコメントを載せている。韓国ファンもベトナムの麺料理サルククス（フォー）とフース・ヒディンク監督を合わせて朴監督を「サルディンク」と呼んで関心を見ている。

ベトナムは２７日、シリアと準々決勝を行う。シリアはパレスチナに１－０で勝って８強入りした。ベトナムがシリアに勝って準決勝に進出する場合、韓国と対戦する可能性がある。イランを退けた韓国は準決勝でウズベキスタンに勝利する場合、韓国－ベトナム戦が実現する。朴恒緒監督が祖国の韓国を相手にする、いわば「朴恒緒ダービー」だ。

これに先立ち朴監督は「祖国は大韓民国だが、今はベトナムの監督だ。どこのチームと対戦しようとベトナムの勝利のために努力する」と話していた。