【噴水台】韓国経済、「3低」の追憶
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.23 09:57
パーフェクトストームは最悪の気象状況が重なって巨大な台風を起こす現象だ。これに襲われれば草一つも生き残るのが難しい。とうてい起こりにくいという意味で、経済的な側面では悪材料が同時に発生する状況を意味する。こうしたパーフェクトストームが我々に押し寄せている。韓国では原油価格・韓国ウォン・金利が一斉に上昇するパーフェクトストームが形成されている。いわゆる「新3高」現象だ。
我々はこれよりも韓国経済に追い風となった「3低」に馴染んでいる。1986年から88年までの3年間の好景気だ。当時は韓国企業の体力が急成長した時期であり、全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領が「経済だけはうまくやった」と声を高めた原動力だった。これら3つの要素は韓国経済の生命線だ。石油が一滴も出ない韓国は国際原油価格が上がればコスト上昇で経済全体がふらつく。為替も変動性が大きくなれば輸出競争力を低める。高金利は企業だけでなく家計にも苦痛を与える。
韓国経済は3低を通じて急成長することができた。2006年に「先進国クラブ」の経済協力開発機構(OECD)に加盟できた原動力も、3低を通じて韓国経済が規模を拡大した結果だった。グローバル市場で競争できる鉄鋼・造船・自動車・電機電子・石油化学産業が急成長したのもこの時期だった。