中国漁船に実弾使用後、韓国のワタリガニ漁獲量12%増
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.09 08:29
8日午前、仁川市中区(インチョンシ・チュング)の沿岸旅客ターミナル前。「中国漁船の違法操業根絶のために苦労されている海洋警察と軍(海軍)に感謝いたします」と書かれた垂れ幕が風にはためいていた。西海(ソへ、黄海)5島漁民などで構成している「西海5島中国漁船対策委員会」が前日に設置したものだ。この垂れ幕は旅客ターミナル以外にも白リョン(ペクリョン)・大延坪(デヨンピョン)・小延坪(ソヨンピョン)・大青(テチョン)・小青島(ソチョンド)など計6カ所に設置された。
パク・テウォン延坪島漁村係長は「海洋警察と海軍が中国漁船を強力に取り締まったことで、今秋のワタリガニ漁獲量が一気に増えた」とし「感謝の気持ちを伝えたいと思い、垂れ幕を作って掲げた」と話した。中国漁船の無分別な違法操業で漁獲量が減少していた西海5島漁民に久しぶりに笑顔が戻った。ワタリガニの漁獲量が増えたことで漁民の懐もあたたかくなったからだ。
甕津郡(オンジングン)によると、春の漁期(4~6月)と秋の漁期(9~11月)に延坪島で水揚げされたワタリガニは133万4861キロ。昨年118万6355キロより12.5%増となった。漁民が獲得した販売収益は141億ウォン(約14億円)で、昨年(99億ウォン)より42.4%も増加した。事実、春まで西海5島のワタリガニ漁獲状況は良くなかった。昨年同期(43万5524キロ)に比べて63.7%減った15万7800キロを記録していた。