MERS自宅隔離者の「ゴルフ外出」発端…ソウルの3小学校が連鎖休校(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.04 09:41
ソウル江南区大峙洞(カンナムグ・テチドン)のD小学校が、4・5日を休校とすることに決めたと3日明らかにした。さらに近隣の2小学校も同じ期間休校するという。大峙洞で小学生を対象に教えている塾もこの日相当数が休講となった。これまで中東呼吸器症候群(MERS)のために休校となった学校は、ほとんどが京畿(キョンギ)・忠清(チュンチョン)地域にある。突然、大峙洞一帯でこのようなことが広がったのは、江南区で自宅隔離中だった60代女性が前日に全羅北道(チョンラブクド)地域に行ってゴルフをしたことが発端となった。韓国の代表的な「教育特区」である江南で“MERS恐怖現象”が起こった。
江南区保健所は、自宅隔離中だったA氏(63、女)が2日自宅にいないことを発見して警察に位置追跡を依頼した。10人余りと一緒に行ったゴルフ場で現地保健所の職員らに発見されたA氏は強制帰宅となった。だが3日A氏が生活しているアパートの棟・号室とともにさまざまな未確認情報がソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じて拡散しながらこの地域の保護者たちは不安感に包まれた。
出処不明のメッセージには江南区のあるアパートの名称と共に、夫が医師で息子がこの地域の高校に在学中であり特定の塾に通っているという内容が入っていた。A氏らがMERSの確診判定を受け、防塵服を着た職員らが来て連れていったといううわさまで入り混じっていた。A氏の家の向かい側に住む小学生がこの日午前に登校して、学校側から帰宅措置を受けたという内容も含まれていた。