【グローバルアイ】東京の路地裏で眺めた禁煙風景
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.22 11:36
数日前、アメリカに住む友人がソウルに立ち寄って東京を訪れた。道を歩いていて突然薄暗い路地裏に引き返した。ちょっとだけ吸って行こうと言いながら、たばこを取り出して吸った。10年前に苦労して禁煙に成功した友人だ。米国では公共の場所での喫煙が不可能なのでたばこをやめたといった。
健康だが喫煙空間を探すのが難しいからということだ。ところが韓国や日本に出張に来ると妙にたばこを思い出すと打ち明けた。周辺でたばこを吸う人を簡単に見ることができるからだ。路地裏での喫煙は、大通りでたばこが吸えなくなったソウルの友人に学んだといった。
日本は喫煙者の天国だ。5カ月前に東京特派員として赴任したばかりの時だ。子供たちと一緒に飲食店を訪れた。喫煙席と禁煙席、2つのうちの1つを選ばなければならなかった。禁煙席を選んだ後、席に座って驚いた。換気扇や仕切りもない喫煙席が禁煙席のすぐそばにあった。たばこの煙をそのまま吸い込まなければならなかった。子供をベビーカーに乗せた若い夫婦が喫煙席でたばこを吸ったりもしていた。10分もせずに飲食店を抜け出したが、全身にたばこの煙が入り込んだ後だった。禁煙席がある飲食店はそれなりにましな場所だということを、いくらか後で知るようになった。有名デパートなどを除いて多くの飲食店やコーヒーショップで喫煙が許されている。たばこを吸わないようにすれば顧客が急に途切れるためということだ。非喫煙者のたばこの煙を避ける権利に劣らず、喫煙権も保護されなければならないという論理もやはり背景にある。