動物ショーの存廃で揺れるソウル市、動物福祉のジレンマに陥る(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.08 16:30
しかし、ソウル市が運営する子供大公園で動物ショーがまだ続けられていることで論議が起きている。ソウル大公園の場合、動物ショーを直接運営していたので中断の決定に障害物がなかった。一方、民間企業と契約を結んでいるオリニ大公園は中断決定を下すのが簡単ではない。オリニ大公園の関係者は「企業との契約期間が2018年までになっており、今すぐの廃止は難しい」とし、「無料という立場のオリニ大公園の特性上、動物ショーのような収益事業が必要なことも事実」と述べて困った立場を吐露した。管理・監督機関であるソウル市関係者も「動物ショーを廃止すべきだとの一部世論もあるが、現在としてはこれといった対策を出せていない」と話した。
市民団体「動物のための行動」のチョン・ギョンオク代表は「物理的な虐待がなくても動物に人為的な行動を繰り返すように訓練するのは精神的な虐待に該当する」とし、「子供大公園の動物ショーも廃止しなければならない」と主張した。しかし子供大公園の動物ショーを手がける企業の幹部は「虐待するのではなく、人間と動物間の交感を通じて公演を準備している」と反論した。彼は「動物ショー自体を虐待として見るなら、動物を閉じ込めること自体も問題にしなくてはならないのでは」とし、「動物保護関連団体の嘆願を根拠に公演を禁止させるのは不当」と付け加えた。