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【コラム】「先進国になった」という錯覚の沼にはまった大韓民国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.15 14:45
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韓国は先進国に向かって順調に進んでいるわけではないのだ。経済的な面だけを見ても韓国の推進動力はますます弱くなっている。最近、韓国経済は世界平均にも及ばない成長率を記録している。過去10年間でたった2年だけ世界平均成長率を若干越えたことがある。2002年までに世界経済成長率の2~3倍成長していた韓国経済はすでに停滞状態だ。類似水準の他国と比較してみても韓国の成長は非常に遅い。先進国は1人当たりの国民所得が2万ドルから3万ドルになるまでに平均9.6年かかった。日本とスウェーデンは5年、ドイツは4年でこの壁を突破した。3万ドルから4万ドルに至っては平均5.6年しかかかっていない。しかし韓国は2007年に2万ドルを越えてから、まるで沼にはまったかのようにいまだ2万ドル前半水準から抜け出せずにいる。

このように、韓国はまだ先進国とは言えず、またそちらへ向かっている様子でもない。手遅れになる前に「先進国錯覚症」から抜け出さなければならない。そうしてこそ低成長を当然のように受け入れる「低成長不感症」からも抜け出すことができる。どうせ錯覚するのであれば、「私は自分のチームが一番弱いと思う」と話す野球の金星根(キム・ソングン)監督の言葉のように悲観的な錯覚がましだ。楽観的な錯覚は努力より油断を招く。

 
毎年11月は政府と企業・個人が来年の計画を準備する時期だ。「これくらいならいいだろう」というような消極的で安定的な計画ではなく、積極的で挑戦的な計画を立ててみよう。政府は攻撃的な成長政策とビジョンを提示し、企業は企業家精神を発揮して積極的な投資を行い、国民は冒険的で創造的な仕事に挑戦しよう。「満たされるな、貪欲であれ(Stay Hungry,Stay Foolish)」というスティーブ・ジョブズの言葉のように、満たされし者に未来はないものだから。

イ・スンチョル全国経済人連合会常勤副会長


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