中国鴻祥、22の幽霊子会社を通じて北朝鮮と取引
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.04 08:10
米国政府から制裁対象に指定された中国鴻祥産業開発と女性実業家の馬暁紅会長(45)が、制裁対象の北朝鮮の朝鮮光鮮銀行のために「ドル洗浄」をする目的でイギリス領ヴァージン諸島、香港などに書類上にのみ存在する22の子会社を設立していたことが明らかになった。
22の子会社はシンガポールなど第3国の会社-北朝鮮の会社(朝鮮光鮮銀行が資金を出す非制裁対象)-朝鮮光鮮銀行の間でドル取引が行われるよう仲介人の役割をした。ドル取引ができない朝鮮光鮮銀行が取引できるよう資金洗浄の窓口を引き受けたということだ。こうした過程を経たドル取引量は今まで把握された鴻祥の子会社の口座25件だけで2009年から2015年まで1億1000万ドル(約110億円)にのぼった。
中央日報が3日、鴻祥を資金洗浄などに関する32ページ分の米司法省の公訴状と、米財務省が鴻祥の口座差し押さえのためにニュージャージー地裁に出した54ページ分の民事訴訟の訴状を分析した結果だ。鴻祥が関与した対北朝鮮不法取引の具体的な手法が確認されたのは初めて。