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【コラム】世界83位の銀行収益性、このままにするべきか=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.13 09:58
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調査結果の問題点を1つ1つ指摘するのは、症状に対する誤診のため金融改革の核心が薄れるのではないかという懸念からだ。今回の調査結果を金融消費者がそのまま信じれば、韓国では金融改革により金融サービスの価格をさらに低くして利用の可能性をより高めなければならないというとんでもない結論に至るからだ。金融改革の核心課題は次の2つであるべきだ。まず、実物経済に金融血流がよく流れるようにし、次に金融が独自の産業として良質の雇用を作って付加価値を創り出す戦略的サービス産業にならなければならない。金融の血流が正しく巡るためには企業の生涯周期に合った金融の段階別役割とサービスが必要だ。本格的に銀行の門を叩く前の創業段階に責任を負うべき金融、すなわち母胎ファンド、ベンチャーファンド、ベンチャーキャピタルなど危険投資資本の集中的育成が至急だ。

一方では成熟期をすぎて高齢化段階の企業や産業の構造調整を促進し、既存の企業群も新しい成長産業に様変わりすべきである。経済に新芽が出るようにする金融の役割が必要だ。そのためには私募ファンドがより多くの役割を果せるようにしていかなければならない。企業の創業期と老後に責任を負うべき金融部分が脆弱では金融の好循環が成り立つことはできない。

 
金融が戦略的サービス産業になるための解答は金融産業の収益性を高めるところにある。韓国内の銀行の収益性は世界83位(2013年基準)で最下位レベルだ。銀行の収益性が今のように資本費用の半分にも満たない状況が続けば銀行は危険資産を増やすことができず経済の血流の役割を正しく遂行できない。周期的に繰り返される金融危機の波高を越えることができず国民の税金を無駄にする危険まで内包する可能性もある。利益を生み出せない企業で世界的な競争力を備えた企業を見たことがない。韓国金融産業の深刻な低収益性に耐えられず、韓国に進出したグローバル金融会社が最近事業を縮小したり完全に撤収したりしている。これを見て国内産金融会社の勝利と勘違いして拍手していてはいけない。雇用を減らし競争力を弱化させることになる。利益を出せる環境を作ってグローバル金融会社がさらに多く投資して進出して韓国内の金融会社とともに営業しなければならない。これが金融が独自の産業として良質の雇用を創り出し、国家競争力上昇に寄与する道だ。

ハ・ヨング銀行連合会長


【コラム】世界83位の銀行収益性、このままにするべきか=韓国(1)

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