新しくスタートする観光分野国際機構である「国際ＳＴＥＰ機構（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｓｕｓｔａｉｎａｂｌｅ　Ｔｏｕｒｉｓｍ－Ｅｌｉｍｉｎａｔｉｎｇ　Ｐｏｖｅｒｔｙ　Ｏｒｇａｎｉｚａｔｉｏｎ）」が韓国を拠点とすることになった。４日、カンボジア・シェムリアップで開かれた世界文化観光長官会議で金鍾徳（キム・ジョンドク）文化体育観光部長官（５８）は開幕式直後、国際ＳＴＥＰ機構の署名式に参加した。カンボジア・エチオピア・パラグアイ・グアテマラ・ペルー・コロンビアなど６カ国が国際ＳＴＥＰ機構への加入を公式表明した。これで韓国が１０年以上奔走してきた国際ＳＴＥＰ機構本部（事務局）の国内誘致が事実上、確定した。エジプト・アルゼンチンなど３０余カ国が加入希望の意思を表明しているため、加盟国はさらに増えるものと見られる。

国際ＳＴＥＰ機構は持続可能な観光と貧困の撲滅を連係させ、発展途上国の観光資源などを支援する国際機構だ。その間、国連世界観光機関（ＵＮＷＴＯ）傘下の財団法人として運営され、２０１３年ＵＮＷＴＯ総会で独立的な国際機構化の推進が全員一致で決議された。金長官は「今回の国際機構誘致は、わが国の経済規模に見合う国際的リーダーシップを遂行していく時、多いに役立つだろう」としながら「国際社会で韓国の国家的地位が上昇し、今後、韓国人がこの機構に進出できる機会が一層増えるだろう」と誘致の意義を説明した。

一方、５日、シェムリアップのケサラム小学校で各国観光長官が参加するなか「小さな図書館」開館行事が開かれた。国際ＳＴＥＰ機構は２００７年からガーナ・タンザニア・ルワンダ・モンゴルなどで「小さな図書館」と公共図書館建設事業を展開してきた。「小さな図書館」１カ所につき３５００万ウォン（３７７万円）、公共図書館には２億ウォンが支援される。今年は合計８億７０００万ウォンの予算で５カ国に１７カ所の図書館をつくる予定だ。受恵国が今ある建物を提供すれば、それを活用して「小さな図書館」としてリフォームと具備図書も支援する方式だ。韓国は２００４年から「小さな図書館」の建立を主導してきた。