【コラム】「ゴーン様」の墜落
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.21 09:42
大きくて華麗な花であるほど落ちるスピードが速い。開花は遅いが落花はわずかの間だ。世界2位の自動車グループであるルノー・日産・三菱アライアンスのカルロス・ゴーン会長が墜落する過程もこれに似ていた。1999年に倒産寸前まで追い詰められた日産自動車の経営を引き受け2年で黒字を出し、ルノーと三菱まで指揮してきた「世界の自動車業界の魔術師」が一昨日横領容疑で電撃逮捕された。
「日産再建」のおかげで日本で「ゴーン様」と呼ばれてきた彼は典型的なエリート経営者だった。ブラジルで生まれレバノンで育った後、フランスの名門エコール・ポリテクニーク(国立理工科大学)を卒業した。24歳の時に自動車タイヤメーカーのミシュランに入社し、31歳でブラジル法人社長になり、42歳でルノー副社長に抜擢された。