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<アジア大会>「謝るな朴泰桓…申し訳ないのは私たち」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.22 08:34
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本当に試練はその次に待っていた。現地合宿や担当チーム運営費用として年間10億ウォン(約1億円)ずつ支援してきたSKテレコムが5年契約を終えて延長をしなかった。朴泰桓はもう世界最高ではないと判断したのだ。大韓民国が考える朴泰桓の価値はその程度だった。個人後援者のウさんが「私のような個人が出れば企業後援も続くだろう」と期待したが、出てくる企業はなかった。

ファン・サンミン延世大心理学科教授は「ほとんどの国民は朴泰桓が厳しい状況で練習をしてきたということを知らない。幼いころから水泳の実力が抜群で、貴公子のように登場したため、彼の困難に共感できないようだ。朴泰桓に関するストーリーテリングが不足した」と話した。

 
大韓水泳連盟との関係も良くなかった。ロンドンオリンピック報奨金5000万ウォン(約500万円)が支払われていないことが昨年初めに伝えられ、ファンの非難が相次ぐと、ようやく支払われた。朴泰桓が昨年、練習経費を確保するために健康食品のホームショッピング放送に出演すると、ファンの申し訳ないという気持ちはさらに強まった。

孫楊は各種スキャンダルを起こしても中国政府と企業から年間20億ウォン以上の支援を受けているという。金メダルを獲得した萩野公介も先進化された日本のシステムで成長した選手だ。厳しい環境の中で朴泰桓は練習を続けた。先月豪州で行われたパンパシフィック大会400メートルでシーズン世界記録(3分43秒15)をマークして優勝すると、大韓民国はアジア競技大会の金メダルを期待して興奮した。応援はあるが、依然として支援はない。

朴泰桓は現在も世界レベルの実力を持つが、韓国水泳は今でも韓国的だ。水泳協会と葛藤関係が続き、これという練習施設がなかった。朴泰桓が豪州現地合宿や担当チームの構成という高費用構造に置かれるしかなかった理由だ。

この日競技場を訪れたファンは声がかれるほど朴泰桓を応援した。朴泰桓に対して常に申し訳ないという感情を抱いているファンは、応援をすること以外にできることがなかった。


<アジア大会>「謝るな朴泰桓…申し訳ないのは私たち」(1)

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