「民族の自尊心を優先するのか、それとも韓流を優先するのか」--。MBC(文化放送)テレビファンタジー史劇「太王四神記」(脚本ソン・チナ、パク・キョンス、演出キム・ジョンハク)に命題が投げかけられた。 作品がモットーとする民族自尊心の実体に対する命題だ。
「太王四神記」は、高句麗(コグリョ)の征服君主・広開土(クァンゲト)大王を主人公とし、民族誕生神話の壇君(タングン)神話を背景としている点で民族自尊心の鼓吹が核心要素になる作品だ。 しかしこれまでの「太王四神記」の内容には論議の余地がある。 広開土大王の業績の一つ、倭寇討伐の過程が扱われていない点、また当時日本に莫大な影響力を及ぼした百済(ぺクジェ)の威勢が縮小されている点だ。 これは、第2次世界大戦当時に日本関東軍が任那日本府説を後押しするため広開土大王碑文を操作したという一部の主張を思い浮かばせるなど、後味が悪い。