【社説】大統領から変わらなければならない=韓国

【社説】大統領から変わらなければならない=韓国

2014年05月15日10時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  朴槿恵(パク・クネ)大統領が近く「セウォル号」談話を発表する予定だ。大統領は総合的に謝罪して、原因糾明と責任者の処罰、そして安全対策のための政策の方向性を明らかにするものと見られている。大統領は、非常に重要な瞬間を控えている。

  今、国家の状況は深刻だ。セウォル号は1つの悲劇的な惨事を超えている。セウォル号は、韓国社会の本性を表わしたダイナマイトだ。構造的な不良と無責任、貪欲さと利己主義を覆っていた偽りの皮をはがしてしまった。高校生らの衝撃的な集団死亡に共同体のこうした実体が重なって、韓国人は集団的不信とうつ病に陥っている。これは景気低迷という別の心配事にもつながっている。

  今どこから手をつけるべきか輪郭を捉えることができない。厳重な司法処理で解決されるのか、国家安全処というものを作ればいいのか、数十年にわたる「官僚マフィア」をどのように解体するのか、ほかの分野に“セウォル号”はないのか、このような状態で北朝鮮の急変事態でも勃発したらまともに対処できるのか、多くの人々が混乱し不安に思っている。こうした状況の中心に大統領が立っている。

  大統領にのみ絶対的な責任があるとはいえない。過去の政権の積弊が主な原因でもある。そして国会・野党・言論などにも明らかに一定部分の責任がある。だが、このような見解は解決策にはなれない。大統領は、就任した瞬間から国政運営の最終的かつ無限の責任者であるためだ。

  大統領は解決のスタートでなければならない。水が上から下へと流れるように、共同体を改革する気運は大統領から出てこなければならない。1993年からの大々的な改革が可能だったのは、金泳三(キム・ヨンサム)大統領から(一般大衆の食事である)カルグクスを食べたからだ。1998年の通貨危機を国民皆が一致団結して克服したのは、金大中(キム・デジュン)大統領から腕をまくりあげたからだ。朴槿恵大統領は、対国民談話、対策作り、首相人選、改閣などの収拾策を構想しているようだ。こうした過程は必要なことだ。だが変化の出発点は、あくまでも大統領でなければならない。結局、人を選んで政策を最終選択するのは大統領だからだ。

  大統領は自身から変わらなければならない。就任後1年3カ月間、彼女は「直すべき点」を数多く挙げた。あきれるような人事波動を招いた手帳人事、青瓦台と閣僚会議の硬直した不通の雰囲気、大統領をとり囲むイエスマン(yes man)、官僚の臭いが充満する「セウォル号謝罪」…。これを見守りながら多くの人々が疑問を抱いた。書き取るばかりの官僚らが海洋警察・海運組合そして「官僚マフィア」を直すことができるだろうか、大統領が指示はするが果たして下では動いているのか、この政権はまともに対策を用意するのだろうか…。

  大統領は人事スタイルを大胆に変えなければならない。最適な人物を求めて彼らが心おきなく奔走できるように環境を保障しなければならない。大統領には改革的で献身的な人材が必要だ。官僚マフィアの解消案と安全対策を作るのも結局は彼らだ。政派や親疎関係を超越して、人材をしっかり選ばなければならない。必要ならば野党圏の人物も果敢に要職に起用すべきだ。それでこそ国会と野党に迅速な協力を要求できる。

  何より大統領は、独走と不通を投げ捨てるべきだ。民意を代弁する国会を重視し、野党と市民社会の意見に傾聴しなければならない。書き取るばかりの表情屋の官僚らの形式的な報告書を読めば、生々しくうごめく現実が見られない。結局、路頭に迷うことになる。報告書を燃やして、現実に、民心の海に飛び込まなければならない。

  大統領談話は、セウォル号の終結ではなく始まりでなければならない。解決は至難な過程になるだろう。だが大統領が誠実さを持って変化の意志を明らかにすれば、国家の動力は大統領を中心に新しく集まってくるだろう。大統領が正しい方向に立てば、野党も協力しない理由はない。
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