<野球>元阪神の金村大裕、SKの金大裕で新たな出発

<野球>元阪神の金村大裕、SKの金大裕で新たな出発

2011年02月10日15時05分
[ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版]
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9日、SKワイバーンズ日本高知キャンプでの金大裕(キム・デユ、28)。
  



  「大裕(デユ)!」。SKワイバーンズの選手たちが名前を呼ぶ度に、目を大きく開いて振り向く。「はい」と答える習慣からも抜け出した。今ははっきりと「ネ(はい)」と返事をする。

  金大裕(キム・デユ、28、SK)。27年間、金村大裕という名前で生きてきた。28歳になる2011年、彼は祖父の国、韓国で「金大裕」として第2の人生をスタートする。金大裕は在日同胞3世。1983年に大阪で生まれて育った金大裕は韓国語を習ったことがない。しかし国籍は変えなかった。

  9日にSKの日本高知キャンプで会った金大裕は「私は韓国人。しかし日本で生まれ、ここから出たことがない。韓国語は全く話せない。自分のアイデンティティーについて悩んできたし、今も悩んでいる。それで日本に帰化することは考えなかった」と説明した。

  がけっぷちに追い込まれた瞬間、韓国国籍は彼に新しい道を開いてくれた。金大裕は06年、大阪商大を卒業し、大学生・社会人ドラフト3位で阪神に入団した。150キロの直球を投げる金大裕に阪神は1000万円(約1億3000万ウォン)を渡して期待を表した。金大裕は「阪神では『もう少し努力すればうまくいくはず』という言葉を聞いた」と振り返った。

  しかし入団1年目、ひじの手術を受け、球速は落ちていった。1軍での経歴は09年の読売戦1試合、1イニング(無被安打、無失点、2四球)がすべて。2010年を育成選手として過ごした彼は、シーズン終了後、戦力外通告を受けた。

  引退の岐路に立たされた彼に大学時代の恩師が「韓国のプロ野球に行くのはどうか」と提案し、2010年11月、SKの高知キャンプでテストを受けた。「在日同胞は2人まで保有できる」という韓国プロ野球規約に基づき、SKは年俸5000万ウォン(約380万円)で金大裕を迎えた。金大裕は「韓国からプレゼントを受けた感じ」と述べた。

  現地キャンプが終われば生涯初めて韓国の地を踏む。金大裕は「今までは親の支援を受けてきたが、これからは自分で何でもしなければいけないというのが心配。言葉の問題もあり…」と語った。その瞬間、キム・ガンミン(29)が「大裕」と言いながら彼の肩をポンとたたいた。以心伝心。金大裕は「先輩たちから‘デユ(大裕)’と呼ばれる度に親近感を感じる。韓国語が分からないので意味はよく分からないが…温かい気持ちになる」と話した。

  金大裕の故郷は大阪、本籍は済州道(チェジュド)だ。「アイデンティティーに悩む」という彼に、2011年の韓国野球と韓国人はどんな思いを抱かせるだろうか。

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