ソウル瑞草警察署は30年間自分を育ててくれた親ユ某さん(70)を殺害指示した疑いでイ某容疑者(34)に対して17日、逮捕状を請求した。イ容疑者の依頼を受けてユさんを殺害したパク某容疑者(31)ら請負師2人に対しては強盗殺人の容疑を追加した。これらは特殊強盗の疑いで服役中だ。警察によるとイ容疑者は昨年5月、請負師を動員、ユさんの顔にビニールラップをかぶせて窒死させた後、その対価として1億3000万ウォンを支給した疑いだ。死亡したユさんは1979年、自分が経営する金物店の前に捨てられていたイ容疑者を拾い育てた。
警察は昨年3月からイ容疑者が養母を殺害することを決め、犯行を計画したと明らかにした。養母のユさんに遺産相続を要求し、断られたためと警察は説明した。イ容疑者は大学2年のときから競馬にふけって金を使い果たし、結婚後に中古車売買業をすると養母からもらった9000万ウォンの家も担保にとられたという。ユさんは「賭博にはまった子に金をやるより、全財産を社会に寄付する」と遺産相続を断ったというのが警察の説明だ。