<Mr.ミリタリー>米空母が韓半島に集結すれば「軍事オプション」の兆候(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.13 10:02
北朝鮮核危機に対抗してトランプ米大統領が4日に「嵐の前の静けさ」発言をした後、韓半島(朝鮮半島)に緊張感が漂っている。米国は嵐の威力を強めるために空母を韓半島に送って訓練している。これに対して英国も韓半島危機には最新の空母を早期派遣するという立場だ。米国が北朝鮮に対して軍事オプションを実施する信号弾は空母の動きとなる。サッカーボールを追うよりも相手選手の足を見ろというのと同じだ。その足が空母だ。
これまでの北朝鮮の核・ミサイル挑発過程をみると、今年末の危機がピークになると予想される。北朝鮮はその頃に核兵器を生産する見込みだ。トランプ大統領が軍事オプションを実行に移す場合、米空母勢力も同じ時期に韓半島に集結することになる。米国が北核危機に空母を動員するのは空母打撃群(CSG=Carrier Strike Group)の戦闘力が非常に強力であるからだ。9日に東海(トンヘ、日本名・日本海)上空を通過したB-1B準ステルス型戦略爆撃機もあるが、大規模な作戦を駆使できる手段はやはり空母打撃群だ。米国は普段は韓半島海域を米第7艦隊に所属する1個の空母打撃群で対応してきた。米第7艦隊所属の「ロナルド・レーガン」は9日、沖縄沖で給油艦「ジョン・エリクソン」と訓練を行った。今月末には韓国海軍と対北朝鮮牽制をする見込みだ。しかし北核事態が深刻になる中、「レーガン」(10万トン)の空母打撃群に加えて今年4-5月には「カール・ビンソン」と「ニミッツ」で構成された空母打撃群2個を追加で割り当てた。6日には米カリフォルニア州サンディエゴにあった空母「ルーズベルト」を東アジアに向けて出港させた。「ルーズベルト」のホームページによると、この空母は韓半島を担当する第7艦隊とアフリカを担当する第5艦隊のために準備してきたという。「ルーズベルト」は基本的にインドとアフリカに対する警戒任務をするが、韓半島に状況が発生すれば直ちに投入される可能性があるということだ。