【グローバルアイ】相手を知らなかったり、自分を信じすぎたり=韓国

【グローバルアイ】相手を知らなかったり、自分を信じすぎたり=韓国

2017年09月12日14時39分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  文在寅(ムン・ジェイン)政府が発足したころ、外交安保ブレーンとして公認を受けた人の非公開発言録を読んで「これはちょっと…」と思った記憶がある。高高度ミサイル防衛(THAAD)体系関連の環境影響評価と星州(ソンジュ)の地域民の違憲審判などで時間を稼ぎつつ、北朝鮮との対話を成功させてTHAADが必要のない状況を作り出せば問題が解決するという内容だった。普段から創意的外交を重視した人の言葉らしくない、弥縫策だという印象を拭いきれなかった。それよりも首を傾げたのは、北朝鮮が対話に応じて核廃棄を約束するだろうという、行き過ぎた楽観だった。

  その直後、特使である李海チャン(イ・ヘチャン)議員の訪中に非公式に随行し、北京に来て別途行動を取っていた人物がいた。10年前の参加政府時代にも、北京で北朝鮮の要人と接触し、南北首脳会談の成功に貢献したことのある人物だった。時間を置いて、彼の足跡をチェックしてみると、予想通り北朝鮮と接触を試みたものの成果なく帰国したことを知ることになった。なんとか連絡がついたものの、相手が面会を断ったという。

  その時すでに中国の北朝鮮専門家の間では「北朝鮮は年内に核武装を完成しようとする目標が明らかだ。完成する前は一切対話に出てこないだろう」という分析が主流だった。在中国北朝鮮大使館の幹部と頻繁に交流がある専門家は「完成が目前なのに、これまで投資した資金が惜しいため、今は廃棄交渉に出ていくことはできない」という話を聞いたりもした。このため「マイウェイ」に照準を合わせた北朝鮮を相手に10年前のパイプを復元しようとしても可能なはずがなく、文大統領が直接日時まで決めて対話をしようと言ったものの、韓国側の体面だけが損なわれた結果となってしまった。

  韓国政府は6回目の核実験が強行されたことで、ようやく時間稼ぎは通じないと気づいたようだ。もしも、その多いと言われる北朝鮮専門家が金正恩(キム・ジョンウン)の新年の挨拶やミサイル高角発射の推移を綿密に分析していたなら、今ごろ北朝鮮の能力や意図、その決心を看破できていただろう。実は韓国政府も全く知らなかったというわけでもなさそうだ。「核弾頭の小型化を完成させて、残された課題の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成も時間の問題」という趣旨の報告書があるという話を何人かの当局者から聞いたためだ。にもかかわらず、時間稼ぎを全面に出したのは、最上層政策決定権者がそのような意見を過小評価したり無視したりしたまま「北の核開発水準が不十分で、まだ時間がある」と誤認した結果ではないか。その上、過去の政府とは違い、あるいは米国・中国とは違い、我々こそが北朝鮮を対話テーブルに着かせて説得することができるという自信が働いた可能性がある。戦略の基本である「知彼」と「知己」の1つ、あるいはその両方ともに失敗したということだ。その結果、政権の序盤期の黄金のような4カ月を虚しく過ごしてしまった。ただふいにしたのではなく、韓米関係と韓中関係、そして韓半島(朝鮮半島)情勢に残した後遺症があまりにも大きすぎる。

  イェ・ヨンジュン/北京総局長
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