<世界革新企業家、未来50年を語る>(4)DP DHLのアッペル会長…物流世界1位の理由(下)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.30 14:26
物流業界のホットイシュー、ドローン(無人航空機)による宅配の研究も進行中だ。DP DHLは昨年9月、4つのプロペラの中の胴体に小包をぶら下げて動く「パーセルコプター」(小包+ヘリコプター)に医薬品を載せ、北海の島に配達するのに成功した。アマゾン・グーグルのような情報技術(IT)企業がドローン宅配実験に取り組んでいるとすれば、DP DHLは商用化の第一歩を踏み出したというのがアッペル会長の説明だ。
地球温暖化に対応するための革新も繰り返している。DP DHLは昨年、電気自動車ベンチャー企業「ストリートスクーター」を買収した。電気自動車で物を運ぶだけでなく、自ら開発・生産までするという腹案だ。本社があるボンが実験場だ。ボンのあちこちをストリートスクーター(電気自動車)とeバイク(電気自転車)が行き来している。DP DHLは来年末までにボンのすべての物流から二酸化炭素排出量を「ゼロ」にする計画だ。アッペル会長は「倉庫支援業務などに活用する自律走行車を遠からず一般道路にまで拡大する」と話した。