【取材日記】人海戦術相談で要注意兵士は解決されるのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.30 14:03
「シフト(Shift、場所移動)」はプロ野球でよく見られる守備戦略だ。特定方向に打球が飛ぶことを予想し、守備陣を集中させる。ニューヨークタイムズによると、守備シフトを敷かれる打者の打率は平均3-4分ほど落ちるという。シフトが可能なのは統計資料のおかげだ。打者のクセや打法などに関するデータを基礎に立体的な分析ができるからだ。
シフトを思い出したのは、数カ月前に軍当局に兵営内の自殺関連統計を要請した時だった。軍から送られた資料には過去10年間に軍で自殺した兵士の数(774人)だけが記入されていた。該当兵士の勤務地域、階級、年齢などの詳細な統計を要求したところ、「DB(データベース)が構築されていない」という言葉が返ってきた。自殺が兵営内の死亡原因1位だが、軍当局の認識はこのように安易だった。