<李泰一のインサイドピッチ>「サムライジャパン」に匹敵する名を

<李泰一のインサイドピッチ>「サムライジャパン」に匹敵する名を

2008年12月07日16時18分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「SAMURAI JAPAN」--。

  聞いた瞬間、ハッとして、改めて聞き直した。そして唾をぐっと飲み込んだ。「サムライ」という単語から何か断固たる、そして悲壮な機運が感じられたからだった。来年3月、第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)大会に出場する日本代表チームが掲げた正式愛称だ。

  野球に武士道精神を盛り込む?

  サムライという言葉は元々「将軍に仕える人」という意味だったが、後日、武士という包括的意味になったといわれる。人々は西洋でいえば「騎士」のイメージで受け入れる。サムライ精神は日本が誇らしく思う部分であり、日本の外から日本を見る場合、日本を代表するブランドのうちのひとつだ。そんな単語を野球代表チームに付けたのはWBC初代チャンピオンとしてのプライドを立てたいという意味だろう。またその武士道精神で第2回大会に臨むという悲壮な覚悟も垣間見える。もうひとつ考えられるのは、チームに愛称をつけることで、あるメッセージを与えるということだ。私たちが記憶している1969年のメジャーリーグ「奇跡のメッツ(miracle Mets)」や、今年の北京五輪での米国バスケットボール代表チームに付けられた「ザ・リディームチーム(Redeem team、金メダルを取り戻せという意)」といった表現がそうした例だ。世の中が彼らを思い出す際に、あのときああだった何年度のあのチーム、ではなく、彼らを象徴する一言を付けることでメッセージを伝達する。

  韓国国家代表チームはどうか。9戦全勝で五輪金メダルを勝ち取ったあのチーム。大会初日、米国戦で9回裏8-7と奇跡の逆転勝ちをおさめた瞬間から決勝戦9回裏、絵のような併殺打を誘導し、キューバを3-2で破ったその瞬間まで終始一貫、国民の胸を感動と歓喜で包んだあのチームの名前は何か。ただ「北京五輪国家代表野球チーム」(長い)であるだけだ。今でも誰か素敵な名前を付けてくれたらいいと思う。そして来年WBCに出場する代表チームにもメッセージが込められた名称があればいいだろう。シーズンが変わればそのたびにそのチームの個性あるメッセージを込めるのもいいようだ。2007年SKワイバーンスが掲げた「スポテインメント」や、今年バージョンアップして「スポテインメント2.0」と表現したのとは少し違う。そして斗山(トゥサン)が「スピードゥ(斗)、パワードゥ、ハッスルドゥ」と掲げたそんなスローガンともまた違う。そのシーズンにそのチームが表現したい自分たちだけのメッセージを込めよということだ。自分のチームに似合った個性を見つけてチームイメージ、フランチャイズの性格などとマッチングさせれば、その意味を表現することができると思う。選手たちのプレーとそのメッセージがつながったとき、ファンが心の中に残していく、その何かを想像しながらだ。

  試合を通じて、勝負を通じて、プレーだけでファンを満足させることができると思うのは横柄な考えだ。その程度でファンは動かない。年間観衆500万人を超えたプロ野球ならファンはもうホームランの爽快感、三振の達成感だけでは満足しない。彼らの水準や期待は、目に見えないものを求めている。彼らが求めているのは教訓と感動だ。そのメッセージを込めなければならない。それでこそ今年訪れた500万観衆がまた訪れてくれるだろう。
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