<南北会談>西海演習中断区域北50キロ・南85キロ…NLL無視か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.20 08:13
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が見守る中で、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と努光鉄(ノ・グァンチョル)人民武力相が19日、北朝鮮平壌(ピョンヤン)で署名した「歴史的な板門店(パンムンジョム)宣言履行のための軍事分野合意書」(以下、合意書)は、韓半島(朝鮮半島)における軍事地形の根本的変化を予告する信号弾だ。南北は、地上と海上、空中などすべての空間で一切の敵対行為を全面的に中止し、さらに進んでいかなる手段や方法でも相手の所轄区域を侵入・攻撃・占領する行為を行わないことにした。また、軍備統制を話し合う南北軍事共同委員会(共同委)を作ることでも一致した。「平壌共同宣言で実質的な終戦を宣言した」〔青瓦台(チョンワデ、大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席〕という評価が出ている理由だ。問題は、北朝鮮の非核化が確定していない状況で、北核に対応する性格を持つ韓国の在来式戦力の運用に制限をかけることに合意した点だ。北核廃棄は「手形」だが、韓国の在来式戦力統制は「現金で与えた」という論争に発展しかねない。野党「自由韓国党」の金聖泰(キム・ソンテ)院内代表は南北間の合意に対して「北朝鮮は核を徹底して隠し持っているのに、韓国は全戦力の武装解除をやってしまう結果を作り出した」と述べた。
◆対北優位在来式戦力の統制