「トランプも何もできない…金正恩にだまされた」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.19 14:48
平壌はポンペオを懐柔しようとしている。「強盗的な非核化要求だけを持ち出した(8日、外務省)」。暴言は心理戦だ。「共産主義者は事を完成させようとする西洋人特有の早急性(impatience)を利用する」(C.ターナー・ジョイ著『共産主義者はどう交渉するのか』)。ジョイは1953年の休戦交渉の米国代表だった。その本は対北朝鮮交渉の失敗と挫折の凄絶な告白だ。侮辱は早急性を誘導する手法だ。
「論点を曇らせろ(red herring)」。ジョイ提督が看破した北朝鮮の戦術だ。米朝遺骨送還交渉がそれだ。遺骨は非核化の本質でない。北核専門家ロバート・ガルーチが警戒した「おとり商品(bait and switch)」だ。北朝鮮は争点を別のところにそれとなく変えようとする。