ソウル大・黄禹錫(ファン・ウソック)教授の「ヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)論文ねつ造」の波紋によって、他の韓国科学者らの研究論文についての信頼性にも暗い影が落とされている。
米紙ワシントンポスト(WP)は24日、ソウル大科学者らが学術紙に提出した論文のうち少なくとも1件から、ねつ造を示す証拠が見つかり、それの検証が行われている、と報じた。だが、同紙は「問題の論文に黄教授が共同著者として参加していない」とし、内容詳細には触れていない。ある科学者は、WPとのインタビューで「こうした詐欺行為が黄教授だけでなく、他の科学者にもあることが確か」とした。同科学者は、ネーチャーやサイエンスより認知度の低い複数の学術誌に提出された研究論文への検証を行ってきた。