【コラム】デモは“社会的対話”だという米国、“闘争”だという韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.08 10:40
米国のワシントンDCは小さな都市だ。ソウルと比較して面積は約26%、常駐人口は約6%に過ぎない。ここで年平均1000~1500件の集会・デモが開かれる。その大部分が4地区のうちホワイトハウスと議会、連邦政府の建物が集まる北西地区で行われている。この地域で集会・デモは日常の風景だ。
記者は先月21日から3日間ここに滞在して集会・デモ4件を目撃した。一部は許可を受けた合法集会であり一部はそうでなかった。イシューも外交問題から環境・障害者対策までとさまざまだった。だが、どのケースでもデモの雰囲気は韓国と色々な面で違っていた。
現地警察は無許可集会・デモだからといって無条件に止めなかった。デモが過激になる恐れがある時だけ出てきた。警備責任者のスティーブン・サンド警務官は「(国民の平和な集会を保障した)修正憲法1条により…」という話を口癖のように続けた。それでもデモ隊は“一線”を超えなかった。デモの時も歩行者・車両通行を完全にふさがなかったし、鼓膜が破れるほど大きく拡声器をうならすこともなかった。一部のデモ隊が過激行動で逮捕される時も、私たちのような“激しい”抵抗は見いだせなかった。ホワイトハウスの目の前で32年間テントでの座り込みをしながらも、法を守ろうと一度も横になって寝たことがないというおばあさんの話が、記者には少なからず衝撃だった。いったい理由は何だろうか。