【コラム】北朝鮮はなぜ中国言論統制に命を懸けるか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.10 13:24
しかし中国メディアの北朝鮮批判は意味が非常に大きい。教育的な効果を持つためだ。北朝鮮の過ちが本格的に中国メディアを通じて放送されれば、北朝鮮に対する中国人全体の認識が変わる。北朝鮮が最も恐れるケースだ。現在、習近平の中国第5世代指導部は世論に非常に敏感だ。中国共産党執権の正当性を過去のようなイデオロギーで説明できないため、実際の功績が重要であり、ほとんどすべてのことを民意に従って進めようとする。
毛沢東や鄧小平のような強力なカリスマを持った指導者が消えた時代の中国のリーダーには、人民の心をつかむことが至上課題になって久しい。08年の中国-欧州首脳会議当時、温家宝首相が予定されていたサルコジ仏大統領との首脳会談をキャンセルしたのは、中国国民の激しい抗議のためだった。サルコジ大統領はその前にダライ・ラマを招請したが、これに怒った中国人が会談の中止を要請するメールを1000件以上も温家宝首相に送ったのだ。