【クローズアップ】トヨタ問題を眺める相反する視点(2)

【クローズアップ】トヨタ問題を眺める相反する視点(2)

2010年02月18日11時19分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ジェフリー・ライカー氏「品質は今もライバルを圧倒…リコール批判は行き過ぎ」

  



  日本トヨタ自動車の大量リコール問題は収まる気配がない。トヨタは来週、米国下院公聴会でリコール問題について釈明する。その間、トヨタの品質神話を高く評価してきた専門家らさえも、トヨタ生産方式(TPS)と日本式経営の限界を指摘している局面だ。

  しかしTPSに関して米国最高の専門家とされる米ミシガン大産業工学科のジェフリー・ライカーライコ教授(60)は「リコール後に米メディアが提起しているトヨタの品質に対する批判は、真実と相当な距離がある」とし「トヨタは特有の‘トヨティズム(トヨタ精神)’で今回のリコールを招いた問題点を見いだし、速やかに改善しながらより強くなるだろう」と主張した。今回のインタビューは2度の電子メール交換で行われた。

  --大量リコール波紋がまだ広がっている。実際にトヨタ車の品質と安全性に問題が生じたのか。

  「顧客の苦情に対してトヨタにふさわしくない遅い対応をし、大量リコールを招いた面はある。しかしトヨタ車が他のライバル車に比べて安全でないとは言えない。昨年の秋、フォードが運転制御装置の異常で800万台をリコールしているし、該当車で550件を超える火災事件が発生したが、米メディアはこれを全く問題にしなかった。これと比較すると、最近のトヨタのリコール問題に対する批判は度が過ぎるようだ」

  --今回のリコールは一度ではなく持続的に行われ、800万台を超えた。品質が悪化したのでは。

  「リコールをしたからといって品質が悪化したと解釈することはできない。トヨタは最近の各種品質指数で他社を圧倒している。昨年の自動車専門調査会社JDパワーの初期品質指数でトヨタは20部門のうち10部門で1位になった。製造業ならリコールは避けられない経営行為だ」

  --リコールの原因についてさまざまな原因と推測が出ている。

  「明らかになったリコールの理由はゴムのフロアマット、加速ペダル、ブレーキシステムのソフトウェア欠陥の3つだ。マットがフロアに固定されていない場合、加速ペダルを押すということだが、これはトヨタだけでなく他社の車でも起こりうる。残り2つの欠陥は設計上の問題だ。トヨタが部品会社に発注した設計の承認はすでに7年前のものだ。7年間に2つの設計を失敗したとすれば品質管理上それほど悪い数値ではない」

  --ではトヨタは何が問題なのか。

  「トヨタが消費者の苦情にもっと速やかに対処しなかったという点だ。これはトヨタが強調する問題点を自ら見いだしてカイゼンするというTPSにも反する。TPSで最も大きな罪悪は問題点を隠すことだ。リコール前にトヨタの強みがきちんと作動しなかったというのがもっと大きな問題だ」

  --欠陥が安全に関する事故につながれば、消費者は不安になるしかない。

  「自動車は極めて複雑な機械なので、使用上で生じるミスを予測したり、問題点を追跡したりするのは難しい。どの自動車会社も完ぺきではない。問題はメディアのトヨタ批判が公正でないという点だ。フォードの中型車であるフュージョンハイブリッドもプリウスと同じブレーキシステムに問題が生じたが、フォードはリコールをしなかったし、メディアもこれに言及しなかった」

  --協力会社の納品単価を無理に引き下げて品質が悪化したという見解もある。

  「トヨタは競争力向上のために攻撃的にコスト削減に取り組んできた。韓国の現代・起亜(ヒョンデ・キア)車がしてきたことと同じ方式だ。トヨタは内部的に生産効率化と品質向上を試み、協力会社に同じ水準を要求しただけだ。納品価格の引き下げとリコールは別の問題だ」

  --リコール後のトヨタに対する展望は。

  「危機をチャンスにし、さらに強くなるのがTPSだ。消費者の信頼を回復するためにはトヨティズムの原論に戻らなければならない」

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