【コラム】「低成長の悪循環」から抜け出す道=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.12.22 10:32
最近、国内経済の政策論争で1つ心配な点は、輸出と内需を相反するように扱うことだ。「政府が輸出企業中心の政策を行ってみたら、内需が萎縮した」といった診断がろ過なしに氾濫する。韓国は中規模国だ。いくら先進化しても人口がはるかに多い米国や日本などに比べて内需の比重が落ちるほかはない。またグローバル化が進みながら内需市場は世界市場に比べてますます小さくなる。競争力には「規模の経済」が重要だが、小さい国であるほど内需市場に経済単位を合わせるのは難しい。「内需興し」が「内需中心成長」になれない理由だ。むしろ輸出をもっと増やして内需比重も共に育てる輸出・内需同伴成長策を探すことが容易なこともある。
同じ脈絡で「高齢化・低出産」の問題も外国の人材や外国企業らをさらに積極的に引き込んで解決することが現実的なこともある。国内的な対策といっても出産奨励策程度だが、それによって子供たちがもっと多く生まれるとしても、彼らが成長して税金を出せる時まで一世代待たなければならないだろう。その間は、彼らを育てるためにお金ばかりより多くかかる。