【グローバルフォーカス】第19代韓国大統領に待ち構えている挑戦(2)

【グローバルフォーカス】第19代韓国大統領に待ち構えている挑戦(2)

2017年04月21日13時39分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  歴史上、最も難しい戦略環境に置かれることになるが、次期大統領には準備期も過渡期も許されていない。選挙のすぐ翌日から任期を始めなければならない。それならば次期大統領はどのように難局を突破していくべきか。4つのことが考えられる。

  第一に、次期大統領は新たな太陽政策を試みる余裕がない。北朝鮮が近く6回目の核実験をするかもしれない現状況で、開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光を再開すると宣言するのは賢明ではない。そのようにすれば、米国・日本だけでなく、さらには中国とも関係が遠ざかる中で韓国の戦略的位置づけが弱まるだけだ。

  米国は決して韓国の対北朝鮮関与政策に反対しない。だが、対北朝鮮関与政策が効果を上げるには、政策が戦略的に十分練られていつべきで、韓米交渉、非核化戦略と足並みをそろえなければならない。

  第二に、新しい大統領はできるだけ早期に米国大統領および日本首相に会って、韓米日同盟の関係強化を図らなくてはならない。3国首脳会談の目標は、一国に対する攻撃は三国に対する攻撃という集団安保宣言に到達することだ。ソウルの新しい外交・安保チームが決まれば、直ちに米国国家安全保障会議(NSC)と協議に入らなければならない。すでに流れてしまった時間を挽回するためだ。

  第三に、中国はTHAAD展開決定後に始めた経済的圧力の手を緩める可能性がない。少なくとも第1四半期、第2四半期はさらに圧力をかけ続けるだろう。韓国のビジネスと観光産業はより大きな打撃を受ける。韓国政府と財界は韓国の対中経済依存を減らす方向で深刻な戦略修正を迫られることになるだろう。新政府の政策企画チームはインドと東南アジア諸国連合(ASEAN)国家に目を向けなければならない。一時的な措置ではない。韓国は新しい市場を創り出さなければならない。THAADをめぐる中国の圧力は、韓国の未来を中国人の手に任せることができないという事実を立証した。

  第四に、新しい韓国政府は近隣海域の安保公共財の確保に向けてより強力な立場を取らなければならない。特に、ASEANと関係を強化しなければならない韓国は、南シナ海の軍事化がこれ以上進展するべきではないとの意志を示さなくてはならない。これを通じて、韓国はASEANでパートナーシップを構築することができるはずだ。

  韓国は現在、危険なほどに戦略的位置づけが揺れている。次の大統領はしたたかかつ迅速に、そして断固として韓国の位置づけを格上げさせるべきで、その位置づけをこれ以上損なわせるような行動を取ってはならない。

  ビクター・チャ/米国ジョージタウン大教授

  ◆外部者執筆のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。

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