【社説】北朝鮮の地雷で足首切断しても責任を負わない国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.09.06 13:18
韓半島(朝鮮半島)には軍事的緊張感がいまなお残る。休戦協定以降も北朝鮮は500回余りの武力挑発と40万件を超える協定違反をした。こうした状況で大韓民国の若者たちは神聖な国防の義務をいとわない。家族と国民の安全と平和を守ろうと若さを犠牲にし国の息子となる。当然国はそのような将兵を子どものように大事にし、愛し、面倒を見なければならない。
ところで北朝鮮の非武装地帯(DMZ)地雷挑発により2つの足を失ったハ・ジェホン下士を見ると、はたして国がこうした責務を尽くしているのか疑問を感じる。彼は先月4日に北朝鮮軍が埋設した地雷で重傷を負った。彼を助けようとしたキム・ジョンウォン下士の右足首も切断された。2人の下士は国軍首都病院に緊急搬送された。特にハ下士は状態が深刻で、盆唐(プンダン)ソウル大学病院に移されて右ひざ上と左ひざ下で切断手術を受けた。
その後あきれた事態が起きた。入院31日目となる今月3日から診療費が請求されハ下士が自費で負担しているのだ。