【時視各角】日本の報復、李洛淵首相が乗り出せ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.09 10:57
まさかと思われた強制徴用判決に対する日本の報復の波は予想より速く激しく押し寄せてきた。韓国政府の安易さが決定的だが公認された知日派李洛淵(イ・ナギョン)首相も道義的責任から自由でないと私は信じる。
李首相は韓国政府でほぼ唯一の知日派の実力者だ。東京特派員3年に韓日議員連盟副会長も務めた。一昨年の人事聴聞会時は「知日を超え日本をとても好きな好日ではないか」という指摘も聞いた。実際に彼は2000年からその時まで85回海外出張に行ったが73%の62回が日本行きだった。2011年には日本大使館前の慰安婦少女像の位置と関連し、「議論が必要だ」と日本に肩入れするような発言をして物議をかもした。彼の首相内定のニュースが出ると「知日派首相が出てきた」と日本メディアが歓迎したこともおそらく当然だった。
さらに注目すべきことは安倍晋三首相との縁だ。李首相は昨年9月にロシア東方経済フォーラムで安倍首相と会った。補佐陣が同席した会談場で彼は2人の縁を思い起こさせた。「2005年に(安倍)首相が官房長官になる直前にソウルに来て雨が降る週末に焼酎を飲んだことを思い出す。その場で首相にハンセン病被害者問題の改善をお願いし、首相はそれをきれいに解決してくれた。安倍先生が解決してくれたので先生が発表したければしなさいと話し、その約束を守ってこれまで私はメディアに自慢しなかった」。もちろん安倍首相は満足げな表情で傾聴した。