【取材日記】アトピー新薬、日本25万ウォンなのに韓国では200万ウォン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.12 07:44
重症アトピー皮膚炎を患うパク・ジョウンさん(29)は今月10日、国会前でリレー1人デモを行った。グローバル製薬会社サノフィ・アベンティスコリアが昨年9月に出した重症アトピー新薬「デュピクセント」に健康保険を適用してほしいと要求するためだ。この日、パクさんは「病院費の心配なくすという大統領の約束、アトピー患者には守られていません。目の前にある治療剤をお金のせいで使えないこの気持ち、借金をして薬代を出す気持ちをご存知ですか」と書かれたプラカードを持って国会正門前に立った。これまで一度もデモというものをしたことがないパクさんがプラカードを持って外に出たのはそれだけ切迫した事情があるからだ。パクさんは「以前は睡眠を一日1時間も取れないほど辛かった。デュピクセントを使いながら普通の人と同じように過ごせているが、高価な薬代のせいでいつまで治療を続けられるか分からない」と打ち明けた。パクさんはフリーランサーの仕事をしながら薬代をなんとか工面している状態だ。
デュピクセントは2週間に1回注射すれば、かゆみなどアトピー症状が画期的に改善して副作用もほとんどない。問題は薬の価格だ。健康保険が適用されない注射剤なので、1カ月200万ウォン(約18万円)ほどかかる。