【コラム】韓国の庭園で人生の教訓を得る
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.12 11:18
最近、両親を連れて韓国と中国のあちこちを旅した。その中で最も大きな感動をもたらしたのが韓国式庭園だった。そこで人生に関する小さな教訓を得た。昌徳宮(チャンドックン)の後苑(秘苑)を散歩しながら木と石の間に静かに位置する優雅ながらも節制された感じの建築物に感動した。今まで一度も見たことない新しい様式の庭園だった。欧州の庭園はほとんど庭の内側や建物の後方に別に作られる。中国で見た中庭(courtyard gardens)にはたいてい独特な岩や物が展示されていた。しかし昌徳宮(チャンドックン)は森のように広い庭園が丘や岩に沿って自然に広がり、その中で上品な宮廷があたかも自然と一体化したように溶け込んでいた。
案内人はこのように説明した。「韓国では庭園というのは人々が自然そのままの姿に戻っていく一種の通路です。ビルや建築物は庭園と自然に同化します。このような面で日本や中国の庭園とも違います。日本は人為的な作業で美しい風景を演出しようとします。中国は限定された空間の中で自然の美しさを誇張しようとする傾向があります」