外から中からサンドバッグになった韓国の銀行(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.06 11:06
韓国政府の絶え間ない人事介入と開発時代方式の規制も銀行産業の革新を妨げる障害になった。漢陽大学ファイナンス経営学科のイ・サンビン教授は、「韓国の金融産業は官治に慣らされ自活力を喪失してきた」と話す。顧客の財産を安全に預かる銀行産業の特性上、どの国でも規制は避けられないが、韓国では新しい商品やサービスを開発する時にいちいち許認可を受けなければならないポジティブ方式ということが問題だ。匿名で内部事情を明らかにした都市銀行役員は、「銀行に良いアイデアがあってもいつも金融監督当局の規制慣行に妨げられ挫折する」と話す。
現在の方式では新商品やサービスを開発するにはいちいち金融監督当局に確認しなければならない。別の都市銀行役員は、「規制がとても多い上に金融当局の担当者も頻繁に変わるため監督規定を把握することすら難しい」と話した。しかも金融監督当局が一本化されているケースが多い主要先進国と異なり、韓国では金融委員会と金融監督院が別に運営される二重監督構造のため規制がさらに複雑だ。ある銀行の役員は「結局時間がとても長くかかり、監督当局を説得するためにロビーまで行わなければならないため断念する側で結論が出る。だったら言われたことだけやろうという雰囲気になってしまう」と話した。