【社説】与党・青瓦台の政策失敗を「官僚のせい」、本末転倒ではないか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.14 13:09
共に民主党のイ・イニョン院内代表と金秀顕(キム・スヒョン)大統領政策室長が最近、党・政・青の民生懸案会議を開始する前に交わした非公式対話は与党と青瓦台(チョンワデ、大統領府)の官僚社会に対する認識を如実に見せる。二人はマイクの電源が入っていることを知らずに今年初めに国土交通部のバス事態を例にあげ、「官僚らが言うことを聞かない」「政府発足2周年ではなく、4周年のようだ」として政府官僚らに向かって不満を吐露した。
しかし、金室長が言及したバス事態は政府が週52時間勤労制の副作用に対する準備が不足したまま押しつけたのが直接的原因だ。政府政策によりもたらされた事態なのに政策を遂行する公務員の失敗だといって責任を転嫁したに違いない。本末転倒は苦々しい後味を残す。過去2年間、大統領の公約を守るとして電撃的に施行した脱原発・所得主導成長・最低賃金制など各種革新政策とそれによる混乱と副作用をいずれも公務員の責任にするのかと問い直したいほど適切でない認識だった。