<CES>サムスンとLG、ベンダブルテレビをサプライズ公開(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.08 13:17
リモコンのボタンを1回押すとすぐに平らだったテレビが5秒後にはへこむよう曲がった。ボタンをもう1度押すとテレビはまたまっすぐに広がった。サムスン電子とLG電子が6日に世界最大の家電見本市のCES開幕を翌日に控えサプライズで公開した世界初の「ベンダブルテレビ」(曲がるテレビ)だ。サムスン電子は液晶パネルを使った85インチの超高画質(UHD)テレビを、LG電子は77インチの有機ELテレビを出した。
LGディスプレーの韓相範(ハン・サンボム)社長は「曲がったり広がったりしない一般の曲面テレビは視聴位置により好き嫌いがわかれるが、曲がるテレビはこうした問題がない」と説明した。サムスン電子の尹富根(ユン・ブグン)消費者家電(CE)部門社長は、「曲がるテレビの価格は既存の曲面UHDテレビより20%ほど高い水準になるだろう」と明らかにした。現在販売されている85インチUHDテレビは2500万~4000万ウォン台だ。両製品とも曲げたり広げたりを数回繰り返しても色がにじまないなど優れた技術力を誇った。
だが曲がるテレビに対する評価は分かれた。米IT専門メディアのCNETは、「特にサムスンが有機ELではなく液晶パネルで曲がるテレビを作ったのが非常に印象的」と報道した。自ら光を出す有機ELに比べ液晶は裏面に光源を設けなければならないため曲げるのが相対的に難しい。それに対しテッククランチは「広げるものなら曲がった製品を作る理由はない。完全に使い道のない製品」と評した。