【社説】隠れたお金と閉じた財布をどうするのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.08 09:50
経済民主化の台風と、全方向的な地下経済陽性化の痛手であろうか?市中のお金の流れが、類例のないほど歪曲されている。1年分の定期預金金利が1.9%まで落ち、利子所得税や物価上昇率を勘案すれば事実上“ゼロ金利”時代だ。それでも市中のお金が回らず地下に隠れる兆候が明白だ。地下経済の陽性化が、大統領選挙の時の朴槿恵(パク・クネ)大統領の失言のように“地下経済の活性化”に化けるのでないかと心配だ。
先月のデパートの上位20%の顧客消費が前月対比マイナス成長をした。彼らVIP顧客の購買額は、不況が近づいた昨年にも4.2%増えたが、先月0.9%の減少に転じた。民間消費を牽引する高所得層が保身を図って財布のひもを固くしたということだ。これだけではない。最近デパートには大型金庫と金塊(ゴールドバー)をセットで求める購買の列が相次いでいるという。金庫の場合、耐火金庫より5倍も高い特殊強力金庫が飛ぶように売れ、1キロ7000万ウォン(約634万円)の値をつける金塊の売り上げも前年同期比2桁増の傾向だ。最近、国際金相場が10%も暴落し全世界的に金需要が萎縮しているのとは正反対の流れだ。