LGとは「蜜月」、サムスンとは「かけひき」……グーグルの二面戦略(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.02 10:41
IT訴訟専門家である法務法人テック&ローのク・テオン弁護士は「両社の対立は一言で『ソフトウェアのグーグル従属』から抜け出そうとするサムスンと、『ハードウェアのサムスン従属』から抜け出そうとするグーグルがぶつかり合う様相」と診断した。実際に両社の対立はサムスン電子がソフトウェア能力を強化しようとする動きを見せるたびに深刻化した。
サムスン電子はアンドロイド従属から抜け出すためOSの独自開発に10年近く力を入れている。最近では独自OS「タイゼン」をウェアラブル機器「ギャラクシーギア」と中低価格スマートフォンシリーズに搭載し市場を拡大している。業界ではすべての家電機器がデータをやり取りするモノのインターネット(IoT)時代にはサムスン電子がタイゼンを掲げて「OS独立宣言」をすると予想している。2014年に米国で開かれたあるカンファレンスで、グーグルのラリー・ペイジCEO(当時)がサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長と会ってOS開発中断を露骨に要請したのもこれに対する牽制と分析される。グーグルの対応は不満の表示にとどまらずにいる。昨年末にグーグルは独自開発したプレミアムフォン「ピクセル」を発売した。業界ではこれを2通りに解釈する。AI搭載の模範回答を提示する一方、サムスン電子には強い牽制球を投げたというものだ。サムスン電子の製造パワーの言いなりにはならないという内心を見せたということだ。