【コラム】韓国の7・30再・補欠選…自活力のない進歩政治の素顔
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.30 11:18
7月30日の再・補欠選で、新政治民主連合と正義党はソウル銅雀乙と水原丁の選挙区でそれぞれ自党候補を撤収させる取引をした。両党は候補一本化について、党レベルではなく候補個人の決断だと強弁しているが、有権者にはそれがそれだという感じだ。銅雀乙では新政治連合の奇東旻(キ・ドンミン)候補と正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)候補の支持率がほぼ同じだったが、水原丁では新政治連合の朴光温(パク・グァンオン)候補が正義党の千皓宣(チョン・ホソン)候補よりはるかに優勢だった。このため交渉が妥結するには、銅雀乙では奇候補が降り、水原丁では千候補が辞退するのが、双方が「ウィン・ウィン(Win-Win)」する唯一の解決法だった。魯候補が候補一本化しなければ辞退すると背水の陣を敷いたのは、こうした流れを読み取った「ブラフィング(bluffing)」だったのかもしれない。
今日行われる銅雀乙と水原丁の選挙の結果がどう出るかは分からない。しかし候補一本化がない場合に比べると、野党候補の勝算が高まったのは間違いない。政治工学的な観点で候補一本化は確かに成功作だ。