南アフリカ・プレトリアで14日に開かれたユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会は▽高麗(コリョ、918~1392)時代の大蔵経板と諸経板(同じ場所に保管された他の経板)▽朝鮮(チョソン、1392~1910年)の儀軌(儀式などを記録した文書)--を世界記録遺産に指定した。
海印寺(ヘインサ)に所蔵されている「高麗大蔵経板と諸経板」は、約8万7000枚にのぼる高麗時代の仏教の経板「八万大蔵経」のこと。初期の木版製作技術を研究できる貴重な資料とされる。また儀軌は、朝鮮時代王室行事の主な内容を記述・絵などでまとめた本で、ソウル大の奎章閣(キュジャンガク、546種類・2940冊)と韓国学中央研究院の藏書閣(ジャンソガク、287種類・490冊)が所蔵している。