【社説】韓国海兵隊ヘリコプター事故…徹底調査で再発防止を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.19 10:47
韓国海兵隊が運用しているマリンオン上陸機動ヘリコプターが一昨日墜落して海兵将兵5人が亡くなる残念な事故が発生した。事故機は海兵隊が今年1月に初めて導入した国産機動ヘリコプターで、この日浦項(ポハン)基地で整備を終えて試験飛行を実施している途中で10メートル上空から墜落した。このヘリコプターは韓国航空宇宙産業(KAI)が陸軍のスリオンヘリコプターを海兵隊上陸作戦に合わせて改造したもので、昨年末に防衛事業庁に納品された新型だ。海兵隊が調査委員会を構成して事故原因を調査中だが、まだ全容は明らかになっていない。
海兵隊とKAIによると、事故機はローターブレード(翼)の1枚が分離して飛ばされたことによって回転力が一カ所に集中して駆動軸まで折れたという。このためブレードにつながっているスリーブという装置に問題があったのではないかとの推測も出ている。事故現場に残されていたスリーブには、強い衝撃を受けて陥没していた跡があるという。しかし、飛行直前の整備でこのような異常を発見できなかったことは理解できない。あるいはヘリコプターそのものにあった欠陥が突然現れて、部品と部品が衝突することによって事故が発生した可能性もある。どちらにしても、このような事故が再発することがないように原因を徹底的に究明しなければならない。