昨年３月、習主席が公式に中国の指導者に選出された後、彭夫人もファーストレディへと変身した。習主席の初めての海外訪問地であったロシアのモスクワに同行し、その年の６月にアフリカのトリニダード・トバゴを訪問した際は現地の楽団が自身のヒット曲を演奏すると壇上に上がって演奏に参加した。今年３月オバマ米国大統領のミシェル夫人が中国を単独訪問した時は流ちょうな英語で歓待した。

彭夫人は公益事業や社会活動に積極的に参加し、中国の重要な価値である仁の実践者としても有名だ。彭夫人は２００８年に四川大地震が起きた地域に行って災害復旧と慰問公演をした。世界保健機関（ＷＨＯ）エイズ予防・治療広報大使、中国結核予防・治療広報大使などもつとめている。彭夫人は人民解放軍歌舞団所属の民族声楽家として現役所長だ。中国音楽家協会理事や全国婦女連合会執行委員、中華全国青年連合会副主席などもつとめた。昨年は米国の経済専門紙フォーブスが選んだ「世界で最も影響力のある女性１００人」で５４位に上がった。

習主席と彭夫人の間には１人娘の習明澤（２２）がいる。習明澤は２００９年、杭州大学外国語学院に同時通訳専攻で入学し、２０１０年からは米国ハーバード大学に仮名で留学しているという。

◆彭麗媛の「韓国スタイル」＝ずば抜けた容貌と優れたファッション感覚を誇るファッショニスタに挙げられる彭夫人はこの日、空港ではブラックのＨラインスカートとグリーン系のグラデーションのプリントブラウスにクリーム色のボレロジャケットで着飾った。さらにブラックのクラッチとヒール、真珠のイヤリングなどをつけて気品あるファッションを完成した。スタイリストのチョ・ユニ氏は「本人が主人公というよりは、内助に徹する忠実で気品を失わない印象を与えた」と評価した。その後、青瓦台の公式歓迎式では端正な白いツーピースに着替えた。彭夫人を迎えた朴槿恵大統領は、中国で縁起が良いと思われている赤系のジャケットを着た。パーソナルイメージのカン・ジンジュ所長は「彭夫人は韓国が白衣の民族だという点に配慮しながら濃い緑色のコサージュでカリスマ性を表現し、朴大統領は中国を象徴しながら同時に強烈な主人公の色である赤をうまく選択した」と解釈した。一方、彭夫人の出迎えをつとめた趙首席は目立ったアクセサリーの装飾なしにシンプルなグレーのスーツを着た。この日の主人公である彭夫人に配慮した選択という評が出ている。


＜韓中首脳会談＞昌徳宮訪れた彭麗媛夫人…「韓国に配慮」して白い服（１）