韓国ICT進化の影…日常になった観淫症(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.18 10:29
スマートフォン、カカオトーク、ウェブハードストリーミング…。情報通信技術(ICT)の進化の産物とみなされた使いやすさが、ある人にとってはわいせつ物にもっと簡単に接し、共有できるようにさせる「隠密な促進剤」となった。産業の側面ではある者が陰で大金を手に入れ、「ウェブハードカルテル」のような醜悪な実態が浮き彫りになったりもした。問題は過去よりも映像を撮影・流布・共有することがはるか簡単になったICTの環境に、相手の同意なくこっそりと撮影した違法わいせつ物の比重が急激に増えたという事実だ。被害者が続出しながら対策準備と自浄努力の必要性に対する社会的な声が高まった。じっくりと腰を据えて考えるべき「アダルト動画」の社会経済学だ。
#1.会社員のチャン・スンヒョンさん(仮名、42)はモバイルメッセンジャーのカカオトークにアクセスして何気なくグループチャットに入って仰天した。親しい男性同僚の間で普段投資情報などを共有していた空間に1人が「熱々カップル」「真昼になんてこと!」など、顔が赤くなるような表現で紹介された映像ファイルを送信した。映像の中では、あるカップルが公共の場所で類似性行為を行う場面が含まれていた。何人かとこっそりと撮影したようで、「うわ、あの子じゃん、ヤバイね」「撮ったやつ、私にもカトク(カカオトーク)で送って」などの音声まで入っていた。チャンさんは「最初は誰かがふざけて送信したものだったが、今ではいつでもあらゆる『アダルト動画』が共有されるほどグループチャットルームが淫乱チャットルームになってしまった」とし「好奇心で何度か見てしまったが、見たくなくても(わいせつ物を)毎日目にするようになり罪悪感を持つ時がある」と吐露した。