サムスン電子が連日「大韓民国の代表株」らしい面目を誇示している。１株＝１２９万２０００ウォンで５月を締め切ったサムスン電子は、今月に入って急上昇しながら２２日の取引場で１４５万ウォン（約１３万２０００円）まで上昇した。４取引日連続で１年来の最高額（５２週ぶり新高値）の更新だ。この傾向でいけば１５０万ウォン突破も狙えるだけのことはあるというのが専門家たちの評価だ。

サムスン電子の奮戦ぶりは久しぶりに見る現象だ。２０１３年１月２日に１５７万６０００ウォン（終値基準）の史上最高額を記録するだけでもサムスン電子の前途に障害物は無いように思われた。当時はサムスン電子の全盛期だった。２０１２年７－９月期から８兆ウォン以上の１四半期営業利益を記録したサムスン電子は、翌年７－９月期に１０兆ウォン台の記録的な収益を上げてピークをつけた。

だがその後は下り坂だった。１四半期の営業利益は４兆～５兆ウォン台に減り、株価も下方曲線を描いた。サムスン電子の株価は昨年３月以降１５０万ウォン上に上がることができなかった。昨年８月には取引場で１０３万ウォンまで下がりながら１００万ウォン台の崩壊憂慮まで提起された。問題は低調な実績と不透明な未来展望だった。中国の台頭で最高の収益源だった携帯電話部門で打撃を受け、新しい主力事業を簡単に見つけ出すことができなかった。サムスン電子の時代は終わったという悲観論もあった。

雰囲気が変わったのは４月だった。サムスン電子は「ギャラクシーＳ７」の販売好調のおかげで６兆６０００億ウォンの１－３月期の営業利益をおさめたと発表した。市場の予想を上回る「サプライズ実績」だった。４－６月期の実績展望は一層肯定的だ。携帯電話と共にサムスン電子を代表する半導体の需給改善に対する期待感がより増しているからだ。

半導体の電子商取引サイト「ＤＲＡＭエクスチェンジ」によれば、代表的なＤＲＡＭ半導体製品である「ＤＤＲ３　５１２ｘ８チップ」の６月６日基準の現物価格が上昇反転した。ＤＲＡＭエクスチェンジはこれを根拠に「２０１４年末から１９カ月連続の下落傾向を見せたＤＲＡＭ半導体の平均販売単価がもうすぐ上昇反転し始めるだろう」と展望した。


「代表株」サムスン電子１５０万ウォン見越す（２）