殺人犯の5%は家族…先進国の2~3倍=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.15 11:03
今月13日、京畿道安山(キョンギド・アンサン)の多世代住宅で起こった人質劇は人質2人が殺害されるという悲劇で終わった。被疑者のA(47)が別居中の妻を呼ぶように求め、警察と対立するなか凶器を振り回して妻の元夫と養女が命を失った。同8日にはソウル恩平区(ウンピョング)で別居中だった妻が離婚を要求すると自身の11カ月の娘を監禁して「殺す」と脅迫したB(51)が警察に捕まった。さらに遡って同6日にはソウル瑞草洞(ソチョドン)で妻と2人の娘の首を絞めて殺害したC(48)が逃走6時間余りで捕まった。わずか8日の間に相次いで発生した「家族犯罪」だ。
尊属・卑属殺害など、家族を対象に暴力を犯す犯罪が急増している。韓国警察庁の統計によると、家族犯罪は2008年1132件から2011年933件と減少傾向を示した後、2012年から再び増加している。2012年1036件、2013年1142件が発生した。特に最近6年間、毎年平均1143件の殺人事件が発生しているが、このうち家族殺害は毎年平均56件だった。殺人事件の約5%が家族の間で起きているということだ。米国(2%)や英国(1.5%)等に比べて数値が高い。類型別には家族暴行が3352件で最も多かった。続いて傷害(2292件)、殺害(336件)、脅迫(224件)等の順だった。