【コラム】金委員長の年内答礼訪問がはじけ飛ぶ…指導者の言葉が信頼を失うと困る=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.20 10:19
『狼と羊飼い』は信頼を失った人に迫る危機に関する物語だ。退屈しのぎであれ状況判断の誤りであれ、少年は2回の嘘をついた。「本当にオオカミが現れた」と3回目に叫んだ時、村人たちは誰も現れなかった。もうだまされたくなかったのだ。イソップ童話はともかく、大統領の言葉が信頼を失う場合に迫ってくる国の危機は想像しがたい。国際社会や一般国民、さらに執権勢力の内部で大統領の言葉を軽視する風潮が生じることも考えられる。一度崩れた信頼を取り戻すのは難しい。大統領がいくら誠意のある態度で人々を説得しようとしても呼応は得られないだろう。このような国は困難に直面する。村の数頭の羊を失うのとは比較にならない。国の災難であり国民的な混乱が生じるのは明白だ。
2018年、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は世間に向けて多くの言葉を述べた。深い印象と感動を与えたりもした。国の経営に効果的な話が多かった。時々、首をかしげるような言葉もあった。分裂的であったり、事実と違っていたり、守られない言葉がそうだ。大統領の言葉、統治の言語は岩のように重くなければいけない。一寸の誤差も許されるべきでない。大統領の言語に問題が生ずれば必ず責任を取る人が出てこなければいけない。今年の文大統領の7つの虚言を挙げてみた。7つの虚言は大衆的な論争と事案の重要性という2つの基準で選んだ。分類してみると脱原発、所得主導成長、積弊捜査、人事、対北朝鮮など5大政策分野で見られた。