【社説】米朝会談で「完全な非核化」ビッグディールを期待する
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.05.12 13:11
米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の大談判が6月12日にシンガポールで行われる。談判の議題は明白だ。「完全な非核化」に合意し、このための具体的なロードマップを用意することだ。すでに文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩国務委員長は4・27南北首脳会談で完全な非核化を通じて「核のない韓半島」を実現するという内容の板門店(パンムンジョム)宣言をしている。今回のシンガポール米朝首脳会談では完全非核化という終着駅にいつまでにどのように到着するのかという下絵を完成させなければいけない。
「条件付き非核化」が議論の開始であっただけに、北朝鮮体制の保証に対する南・北・米間の調整の結果も具体的に盛り込むことになるだろう。韓半島(朝鮮半島)の運命を変える終戦宣言および平和協定、米朝関係の正常化、対北朝鮮経済支援などに関する「ビッグディール」の結果まで一度に出てくる可能性もある。「世紀的」と評価される今回の会談を控え、米朝は楽観的かつ融和的なメッセージを出している。トランプ大統領は10日(現地時間)、記者らに「首脳会談は大成功になるだろう」とし「(北朝鮮と)ここまで来たことはなかった。私の最も誇れる業績は我々が『全韓半島を非核化』する時になるだろう」と述べた。トランプ大統領はツイッターで首脳会談の日程と場所を公開し、「双方が会談を世界平和のための非常に特別な瞬間にする」とコメントした。北朝鮮も似たメッセージを出した。金委員長は9日、ポンペオ米国務長官と90分間の会談をした後、「満足できる合意があった」と述べた。