【コラム】韓米FTA改正と恐れる「米国優先主義」

【コラム】韓米FTA改正と恐れる「米国優先主義」

2017年10月12日17時34分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
  韓米自由貿易協定(FTA)は韓米同盟の象徴だ。1953年締結された韓米相互防衛条約が政治・軍事的な軸といえば、2011年10月と11月両国議会がそれぞれ批准した韓米FTAは経済の核心軸だ。

  2011年10月、米下院は賛成278票、反対151票で、上院は賛成83票、反対15票で韓米FTAを批准した。米議会で行われた通商関連投票中に歴史上最も多くの賛成票が出た。同日、上下院での同時成立も非常に異例のことだった。

  オバマ前大統領は「韓米同盟の強力な力を見せる証拠」と評価し、李明博(イ・ミョンバク)元大統領は「韓米関係は『一緒に行きましょう(We go together)』という言葉で表せる同盟であり、パートナー関係」と強調した。当時、訪米中だった李大統領は批准直後、デトロイト・タイガース野球帽をかぶってGM組み立て工場を訪問て「一緒により多くの雇用を創ろう」と強調した。韓米FTAが単なる通商協定以上の意味を持つ瞬間だった。

  このような韓米FTAが6年ぶりに改正される運命を迎えることになった。もちろん、状況の変化により協定は改正されることができる。だが、今回の改正交渉を懸念せざるを得ない理由は韓米同盟の根幹を揺がすトランプ政府の「米国優先主義(America First)」がその背景にあるためだ。

  トランプ大統領は先月、国連総会演説で「私は何より米国の国益を最優先で守護するから皆さんも自国の国益を追求してほしい」と述べた。それから半月ぶりに廃棄カードまで切りながら韓国が望まないFTA改正交渉に乗るように促した。もう両国は北朝鮮による核・ミサイル脅威という安保危機状況で関税対象品目、関税率、猶予期間などをめぐって激しい交渉を進めるしかない。

  1月退任したマーク・リッパート前駐韓米国大使は在任期間の演説のたびに韓国語で「一緒に行きましょう」と言うことを忘れなかった。2015年不意の襲撃にあった後にも韓国国民の応援に感謝しつつ、ツイッターにハングルで「一緒に行きましょう」と書き込んだ。当面の損益計算でなく、長い目で両国に利益になる「強い同盟」を築きたいという意味で韓国国民は受け止めた。彼が離れた後、駐韓米大使の席は9カ月間空席だ。

  トランプ大統領は11月初め、就任後初めて韓国を訪問する。トランプ大統領は韓国・欧州連合(EU)FTAと韓中FTAがそれぞれ協定文署名後、7カ月、6カ月で国会で批准された一方、韓米FTAは追加交渉まで経て4年5カ月もかかった理由を考えてほしいと主張している。内需・輸出不振の二重苦を体験している韓国の起亜タイガースの野球帽をかぶることまでは期待もしていない。

  チャ・セヒョン/中央SUNDAY次長
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事