【取材日記】日本は大使館まで医療観光を広報しているのに…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.02 09:20
「医療水準は日本とほぼ同じだが、治療費が安くて驚きました」。2005年、東京・錦糸町で会った日本民主党のある当局者は、内科手術を受けようと訪韓した経験談を紹介しながら、韓国を医療強国だと賞賛した。
実際、韓国の医療水準は世界一流だ。基礎医学は米国・日本・ドイツなどにやや遅れを取っているが、一般手術や検診・美容医療は世界のどこに出しても遜色ない。費用も相対的に手頃だ。2013年、韓国保健産業振興院の医療観光客アンケート調査によると、回答者1319人のうち87.8%が韓国医療を知人などに勧める意向があると答えた。
優れた医療技術は立派な観光資源だ。グランドコリアレジャーなど観光・レジャー企業は、カジノ・リゾート・医療をひとつにしたパッケージ商品を2010年前後から次々と発売した。韓国政府も2009年に観光振興法と施行令を改定し、外国人医療観光客の誘致支援に乗り出した。政府は2020年までに医療観光客を100万人に増やすという野心に満ちた計画も打ち出した。