文在寅政権、金正恩のマイウェイに困惑、米国の対話気流は肯定的(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.22 13:04
新政権の立場でそれなりに喜ばしいのは米国と国際社会の対北朝鮮気流が多少やわらいでいる点だ。発足初期に強硬一辺倒で北朝鮮を追い詰めたトランプ政権は「条件付き対話」の側に変化の兆候を表わした。トランプ大統領は17日に文大統領の特使である洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)韓半島フォーラム理事長と会った席で、「現在は圧迫と制裁段階だが、一定の条件になれば関与を通じて平和を作っていく意向もある」として対話を通じた解決の可能性を示唆した。対北朝鮮軍事圧迫の先鋒に立ったマティス国防長官も19日に武力を通じた北朝鮮の核問題解決の可能性について、「もし軍事的解決策に進むならば信じられないほどの規模の悲劇になるだろう」という考えを明らかにし慎重な姿勢を見せた。
完全な非核化ではない「核実験中断」という北朝鮮の先決措置が取られれば米朝間の対話ができるというワシントン側のシグナルも文在寅政権には肯定的だ。ヘイリー駐国連米国大使は16日、「北朝鮮の核開発と関連した実験の全面中断がなされるならば北朝鮮との対話に出る用意がある」と話した。文在寅大統領側としては公約事項である「制裁局面の中で対話並行」を模索して動ける幅ができたのだ。